文献
5新種を記載し、上に挙げた検索表を補完します。 ■Helicosporium pannosum (Berk. & Curt.) Moore, comb. nov. ■Helicosporium Neesii Moore, sp. nov. ■Helicomyces lilliputeus Moore, sp. nov. ■Helicoma acrophalerium Moore, sp. nov. ■Helicoma Isiola…
Helicosporaeの検索に便利ですよ。 属まで、および各属の種までの検索表ですよ。 検索表に載っているだけのものも採録しますよ。 おもったよりいっぱいありますよ。 ■Trochophoqa simplex (Petch) Moore, comb. nov. ■Helicoma taenia Moore, sp. nov. ◇Heli…
北米およびパナマで採集された標本をもとに、3種のクルクル菌を記載していますよ。 Helicosporium panacheum Moore は日本でも落葉上などにみられるそうです ■Helicomyces colligatus Moore, sp. nov. ■Helicosporium Linderi Moore, sp. nov. ■Helicosporiu…
スズメタケ Dictyopanus gloeocystidiatus Corner は発光性の管口をもったヒラタケ型の小型菌だそうですよ。確実な産地は近畿以西の南日本とされていますが、もともと「スズメタケ」の和名は1916年以来2-3回上野国及び伊予国で採集された重複標本にもとづき…
アセタケ属 Inocybe (Fr.) Fr. の、種間レベルでの分類は、非常にむずかしいとされているみたいですよ。 どんな特徴を分類の主軸におくかによって体系がガラッと変わってきてしまうようです。 じっさい、それまで提案されてきた分類のやり方の間には、ほとん…
奥さん。モウコシメジ Tricholoma mongolicum Imai はいかがでしょうか。草原の国の方たちが夢中になって探すキノコですよ。 なにしろ馬やジープに乗り込んで、雨雲を追っかけ何十Kmも走りますよ。 もちろん味は申し分なしですよ。 独特の香りと旨みをもった…
Subulicystidiumという、ちょっとカビカビした感じのキノコがありますよ。都内ではSubulicystidium longisporum (Patouillard) Parmasto というのが一般的で、世界的にも普通なもののようですよ。この仲間の顕著な特徴は、細い注射針のような結晶物をかぶっ…
奥さん。 今年、2004年はワシントンの十七年ゼミ Magicicada(Tibicina) septendecim のアタリ年だったそうですよ奥さん。 google::17年ゼミ google::Magicicada septendecim google::周期ゼミ 北米特産といわれるこの十七年ゼミは、十七年周期で大発生して十…
前回は多数の種類を報告した Chlorociboria 属ですが、本稿では Chlorosplenium のシノニムとしてあつかっていますよ。 ほかにも多数の盤菌を報告しています。 □Chlorosplenium aeruginosum (Oeder ex Gray) DeNot. □Chlorosplenium aeruginascens (Nyl.) Ka…
多雨で多湿で南北に長い日本。 とうぜん菌類もいっぱい棲んでいて。 多様性に富み、固有種も多い、ということで、かの「チャレンジャー号」の昔から菌学的調査がおこなわれていたそうですよ。 Korf博士が日本を"未開の楽園(unexplored paradise)"とよんだと…
第5報では3種が報告されましたよ。 ヌメリコウジタケは『原色日本菌類図鑑』などで Pulveroboletus cramesinus があてられてきましたが、ここで Aureoboletus にうつされています。 ■ヌメリコウジタケ Aureoboletus thibetanus (Pat.) Gongo et Nagasawa □ミ…
第1報でシワチャヤマイグチにあてられた菌名 Leccinum subglabripes (Peck) Singer が、今回報告された別のイグチにつかわれていますよ。 シワチャヤマイグチは Leccinum hortonii (Smith & Thiers) Hongo & Nagasawa としてあつかわれています。以下の4種を…
3種のイグチが報告されていますよ。 クロヤマイグチは日本新産ですよ。 □ツブエノウラベニイグチ Boletus granulopunctatus Hongo □クロヤマイグチ Leccinum nigrescens (Rich. & Roze) Singer □ヒビワレニガイグチ Tylopilus areolatus Hongo
第2報では2種を報告していますよ。 1新種、1新組み合わせを含みます。 ■クラヤミイグチ Boletus fuscopunctatus Hongo et Nagasawa, sp. nov. ■ホオベニシロアシイグチ Tylopilus valens (Corner) Hongo et Nagasawa, comb. nov.
数種の鳥取産イグチについて。 本稿では1978年に鳥取県内で採集されたイグチ5種が、うち1種は日本新産として報告されていますよ。 その5種を採録しますよ。 □ニセアシベニイグチ Boletus pseudocalopus Hongo □ナガエノウラベニイグチ Boletus quercinus Hon…
コメバタケ属 Odontia と、その近縁とされるものを解説していますよ。 この属をハリタケ科におくか、コウヤクタケ科におくかということは大きな問題でしたが、ここでは Odontia がしっかりとした軸をもつ真正の針を形成することから、ハリタケ科におかれたよ…
カワタケ属 Peniophora のことについてあれこれ書いてありましたよ。 もともと Peniophora Cke. はタイプ種が指定されておらず、「Corticiumのうち、シスチジアを有するもの」とされていたそうですよ。 本稿冒頭の研究史のところには、Bourdotの7グループに…
コウヤクタケ科の1亜科であるHyphodermoideaeについて、担子器の特徴などをもとに整理していますよ。Permasto(1968)の"Conspectus Systematis Corticiacearum"によってしめされたHyphodermoideaeの概念は決して明瞭なものではなく、含まれる諸属どうしの線引…
カラスザンショウのサビキン。秋期の都内では、わりと普通に見ることができますよ。本稿はこの菌の同定のためにコピーを取り寄せたもので、全世代の生活史があきらかにされています。 すなわち本菌の精子器・銹胞子世代はクロマツに、夏胞子・冬胞子世代はカ…
タマバリタケ属 Physalacria 。google:Physalacriaわりと見つけにくく、見つけたとしてもよくわからないので捨ておかれる菌群で、じつはそんなに珍しいモノではないような気がしますよ。私のタマバリタケとの出会いは、2年前の6月、高尾に虫草を捜しにいった…
邦題:本多勝一氏採集のヒンズークシの菌類4,5年前、いわゆる登山とか登攀の類をしていたことがありますが、やめました。 なんか本多勝一著『山を考える』の言説を真に受けてしまってやめました。今ではいろんな意味で有名な本多氏ですが、いわゆる山記者時…
昇龍菌屬 Helvella Fr. を検索表付きで解説していますが、シャグマアミガサタケもこの仲間とかんがえられていたようですよ。 以下の8種+8変種を採録しますよ。 □ノボリリュウ Helvella crispa Fr. □ノボリリュウ Helvella crispa Fr. f. fulva Mass. □シロノ…
網笠茸屬の続きから入り、Fries のGyromytra を認めずにつくった大赭熊茸屬 Neogyromitra Imai と丸實昇龍菌屬 Helvellella Imai 、頭巾被り屬 Verpa Fr. の各論となっています。以下の7種+3変種を採録しておきます。 □オオトガリアミガサタケ Morchella ela…
本稿からは各論にはいりますよ。 アミガサタケ属 Morchella Fr. を直生區(Sect. Adnatge)、隔生區(Sect. Distantes)、帽状區(Sect. Mitrophorae)にわけた検索表、および6種の解説がなされていますよ。 以下の6種を採録しますよ。 菌名が変わっているものもあ…
物事やシステムは往々にして単純から複雑へ向かうものらしいですが、複雑きわまりないイキモノの多様性を把握しようとする分類体系というものも、おおかたこの法則にのっとっているような気がしてきましたよ。 たとえば1823年Friesの時代、Elvellaceaeという…
アマニタケさんやMushyさんなど、ファンの多い分野であるテングタケ。本稿は、その後のBas論文と双璧をなすテングタケの基本文献。あらたに22種が記載されていますよ。 すでに活躍しはじめていた本郷博士の報告も3つ引用されております。 線画は精緻なものが…
前回につづいて多数の重複寄生の例があげられていますが、採録は以下の5種のみとします。 ◇バクカクヤドリタケ Cordiceps clavicipiticola Tok. et Imai ◇Cordiceps lavicipitis Oertegren ◇アオキノコヤドリタケ Peckiella luteovirens (Fr.) ◇アカハツヤド…
菌類間の重複寄生というのは決してめずらしくない現象で、その気になればそこらへんのカビ類からその実例を見出すことができますよ。 本稿では、「不完全菌類の束状體が他の菌の子實體上に群生する場合」3例について解説しておりますよ。 前半には重複寄生の…
ヒポミケス菌というのは高等菌類に寄生する有名な菌纏ですよ。 なかにはキノコの奇形をひきおこし、タケリタケなどとよばれることもあるとか。 本稿では日本でみられるヒポミケスについての総論と、そのうち9種の簡単な説明がなされています。 ◇Hypomyces au…
前記文献にひきづづいて、以下の5種が記録されましたよ。 ■Aschersonia Kawakamii Sawada, sp. nov. □Cephalosporium Lecanii Zimm. ■spicaria Araneae Sawada, sp. nov. ■Gibellula formosana Sawada, sp. nov. ■Fusarium Aspidioti Sawada, sp. nov.