小林義雄 1963. Dictyopanus 属菌,特に日本産の種類について. 国立科博研報, 6(3) : 356-364

スズメタケ Dictyopanus gloeocystidiatus Corner は発光性の管口をもったヒラタケ型の小型菌だそうですよ。

確実な産地は近畿以西の南日本とされていますが、もともと「スズメタケ」の和名は1916年以来2-3回上野国及び伊予国で採集された重複標本にもとづきますよ。
だから東日本にも発生している可能性が高い!




さておきますよ。


本報ではDictyopanus属菌として6種を挙げ、分布と種の分化について言及していますよ。
すなわちこの属の原始型は北米に見い出され、南米→ミクロネシア→マレーシア→フィリピンと進化しながら大航海をして日本に入ったものと推定されるそうですよ。

そして最も種の分化が進み,したがって種類も豊富なのが南日本ということになる。

とのことで、ここでは以下に採録した3種(うち1種は新種)の記載文を日本産の標本にもとづいて書いていますが、奥さんたちによる精査の余地はまだまだあると思いますよ。

□スズメタケ Dictyopanus gloeocystidiatus Corner
■ヤミスズメタケ Dictyopanus orientalis Y. Kobayashi, sp. nov.
□コノハスズメタケ Dictyopanus foliicolus Y. Kobayashi