小林義雄 1951. 菌誌(3) 日本産タマバリタケについて. 植研雑, 28(10)311-316.
タマバリタケ属 Physalacria 。
わりと見つけにくく、見つけたとしてもよくわからないので捨ておかれる菌群で、じつはそんなに珍しいモノではないような気がしますよ。
私のタマバリタケとの出会いは、2年前の6月、高尾に虫草を捜しにいったときのこと。
沢スジにおりてもめぼしいものがみつからなかったので、石に座って心をおちつけてみましたよ。
すると、スギの落ち葉になんだか白いものがついているのが見えてきて。
ちょうどカタホコリ系の変形菌が出ていたので、それらと勘違いしてもちかえり、頭部に露出した子実層にオドロキましたよ。
わからないものはとりあえず見なかったことにする、というのが当時の姿勢だったので、写真も標本も残しておりませんよ。
その反省もかねてコピーを取り寄せた本稿ですが、日本産タマバリタケ3種(うち1種は新産)が図説されていますよ。
□ヒメタマバリタケ Physalacria komabensis Imazeki
□タマバリタケ Physalacria Sasae Imai
■オオタマバリタケ Physalacria inflata (Schw.) Peck var. orientalis Y. Kobayashi var. nov.
□A sterile form of Physalacria