Tsuguo Hongo 1965. Fungi of Hindukush collected by Mr. Honda. Acta Phytotax. Geobot., 21(3-4):117-118.
邦題:本多勝一氏採集のヒンズークシの菌類
4,5年前、いわゆる登山とか登攀の類をしていたことがありますが、やめました。
なんか本多勝一著『山を考える』の言説を真に受けてしまってやめました。
今ではいろんな意味で有名な本多氏ですが、いわゆる山記者時代があったとのこと。
すくなくとも山について書いたことについて、当時の私は納得せざるをえませんでした。
その骨子はいわゆる「山は死んだ」論であり、簡単にいえば、パイオニアワークとしての登山なんてもうどこにもないよ、ということでしたよ。
本稿では、そんな本多氏がインドで採集してきた4種の菌類が、本郷博士によって報告されています。
氏が「唯一、学術登山ならパイオニア・ワークの可能性が残されている」とどこかで書いていたのが思いおこされます。
採録は以下の4種。
うち2つはハラタケ目近縁の腹菌類ですよ。
◇Coprinus atramentarius (Fr.) Fr. #Coprinus atramentarius (Bull. : Fr.) Fr. ヒトヨタケ
□Psilocybe coprophila (Fr.) Quel. #トフンタケ
□Montagnites candollei Fr.
□Podaxis pistillaris (L. :Pers.)Fr.