雑考

蘑蝱と蘑菰

モンゴルの方たちにとって、キノコといえば"цагаан мθθг(白いキノコ)"、モウコシメジですよ。 ほかに"шар мθθг(黄色いキノコ)"、"хар мθθг(黒いキノコ)"もありますが一般的ではなく。 したがって単にキノコを意味する"мθθг(モーグ)が、モウコシメジを…

牧野富太郎の「カナメゾツネ」

以前拙サイトにて、アミガサタケの一方言「カナメゾツネ」について、以下にリンクした記事のような発言をしましたよ。 ようするに、語源がわからんと。http://www3.sppd.ne.jp/kin/salon.cgi?type=display&num=4082114652その後もしつこく調べていたら、牧野…

出版者の権利

購読料や会費でなりたっている学術雑誌や会報などの場合を考えてみますよ。 コンテンツは投稿という形で発表されるわけで、著作者(論文を書いた人)に印税が入るわけではありませんよ。 ひろく世の中に流布されることこそが実績にむすびつき、著作者の利益…

菌の情報に関する権利

著作権やその隣接権とインターネットの兼ね合いで、いろいろと問題がおこってきているらしいのですが、私も真剣にかんがえるとよくわからなくなることがありますよ。たとえば《図書館からどんどん資料を取り寄せよう!》などととwebで発言すること。違法では…

民俗学と謎学

ところで白井と熊楠の間には民俗学の柳田國男という人がいて、影響を与えあっていたようですよ。 白井に『植物妖異考』を出すようにすすめたのも、熊楠を学術誌以外の世界に引っ張ってきたのも柳田ですよ。『植物妖異考』でも、いくつか民俗学文献からの引用…

良質な謎学

「近代謎学(なぞがく)の名著」と私が勝手に位置付けているのが、この『植物妖異考』ですよ。何度か復刻版も出たようなのですが、いまいち知名度がないらしいことは、残念だなあと思っていますよ。内容は植物の奇形をあつかったもので、帯化現象や突然変異…

売れるデンジャラス

近年、バイオレンス系・ホラー系映画のヒットとかが話題にのぼるので、こんなことを考えましたよ。人をひきつけるモノやフレーズをつくりたいときは、しばしば"デンジャラス"な要素をミックスしてやるのが効果的!ということですよ。でもリアルデンジャラス…

非日常なキノコ

おしえてメールで一番おおいのは、庭とか会社の敷地にキノコが突然はえてきたり、買ったキノコに毛がはえたりして(脱分化?)、びっくりして聞いてくるパターンですよ。 日常のなかの非日常ですよ。 昔ならシャーマンとかに、おうかがいをたてるわけですよ。 …