不審者あつかい

私の菌採集のフィールドは東京のまんなかで、環境庁の警備員さんとか皇宮警察の方とかがうろうろしてますよ。
日によっては私服のおまわりさんがいたりしますよ。
夜に小枝を拾いにいったりすれば、機動隊っぽいフルフェイスメットの方にでくわしますよ。

周辺の緑地にもしばしばでかけるのですが、警備担当の方にはいろいろとご迷惑をおかけしてきました。

  • 明治神宮ではトガリアミガサタケをめぐって警備員さんと大規模なおいかけっこをするはめになったり。
  • 小泉首相靖国に参拝した当日早朝に、境内をカメラと三脚をもってうろついて私服警官にとりかこまれたり。
  • 人家の庭にでたサビキンを生垣越しに見ていたら、たまたま近くで空き巣があって、おまわりさんの荷物検査で軍手がでてきたもんだから(その空き巣は鉄パイプで窓をこわして侵入したので、軍手をもっている可能性が高かった!)、その後30分ぐらい職質されつづけたり。

つい最近では、ボケの葉っぱに発生した Gymnosporangium asiaticum Miyabe ex Yamada というサビキンをカイヅカイブキに感染させる実験をやっていて、面識のある環境庁の警備員さんにみつかってしまった!
「今度はなにをやらかしたんじゃい!!」と怒られるかと思って身構えていたら、

「やめときなさい。」

と、静かに、やさしく、諭すように言われましたよ。
それはちょうど、人質取りの凶悪犯を刺激せずに懐柔するような言い方。
これはこれで逆にイタかったですよ。
しばらく立ち直れませんでしたよ。